渋谷駅前のんべい横丁酒処「水車」
おかげさまで創業48年。銘酒と心づくしのお料理を用意してお待ちしています
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第3回 小さい頃の思い出
 私の生まれた下町は、お稽古ごとの盛んなところでした。
 私は4歳から山田流筝曲を学びました。師匠師範は父の姪にあたる間瀬時子に教えてもらいました。彼女は府立第七高等女学校卒の優等生でした。
 子供の私でしたが、お稽古の厳しい中、耐えることを母から教わりました。

 私が育ったころは長男が一番大事にされた時代です。母は「女の子は女学校を卒業したら、お嫁に行くのだから」といつも言っていました。私は悲しくなって、母に甘えたくてわざと耳が痛いとか言って、おんぶされて夜でもお医者さんに行ったものです。帰りに露天でおもちゃを買ってもらえてうれしかったことを憶えています。

 亀戸天神は学問の神様です。年に3回、お正月、お盆、お祭りのときに、長いたもとの着物姿で必ずお参りに行きました。太鼓橋を渡るのですが、ちょっと怖いけどそれがうれしくて登り降りするのが楽しみでした。帰りには近所の氏神様である香取神社にもお参りしました。
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